Nature Drum

Nature Drum

約10,000の膨大なドラムサンプル音源をディープニューラルネットワークで学習し、入力音に対して類似する音を生成するマシンによって、物理/表象を往来する音を探求するライブパフォーマンス。演奏者らが石・流木・果実などを叩き、その打音を録音してマシンに入力すると、マシンはそれに類似するドラムのような音をリアルタイム生成する。生成された音は任意のリズムシーケンスで再生され、予測不可能な音楽が空間に響き渡る。時どき、入力音と似ても似つかない音が生成されることもある。それは一見エラーのようだが、石など自然物の音を学んだことのないマシンならではのユニークさの現れのようにも解釈できる。物理現象としての音と、音を捉える主体の中に表象される音。一方がリアルで他方がフェイクというものの見方ではなく、両者の違いの鑑賞を通して、知識・経験などのデータのバイアスと創造性の関係について考える機会となってほしい。人間中心のサウンドデザインからエスケープしたAIの自由な創造の可能性を問うライブパフォーマンスである。